バカゲー(=褒め言葉)はゲーム業界に活気があるバロメーターではないかという話
お笑いのツボがひとそれぞれ違うように
ゲームに対する面白さのツボもひとそれぞれ(=多種多様)かもしれません。
ある人はツマラナイと感じるゲームでも
別の人にとっては名作ゲームとして評価されるようなケースに遭遇するたびに
個人的に思うのですが
評価が性別世代や、その人のゲーム経験によって大きく分かれるようなタイトルこそ、実はバカゲーとしての素質があるんじゃないかという説です。
つまり、ここにこそ
「バカゲーとクソゲーは紙一重」
という今回の記事タイトルにも書いた定理が存在して、そのようなゲームを我々は無意識に「バカゲー(=褒め言葉)」と表現するのかもしれません。
そこで、今回はPS4で発売されてるタイトルの中でも
人によって評価が分かれる
10年後、バカゲーと語り継がれるかもしれない
バカゲー予備軍について独断と偏見で選んでみましたので
最後までお付き合い頂けますと幸いです
クソゲーとバカゲーの起源は?
クソゲーとバカゲーという言葉はいつ、誰が生まれたのか?
どっちが最初なのか?
諸説ありますが、もともとゲーム業界ではバカゲーと呼ばれており、その後、タレントの「みうらじゅん」さんがクソゲーという名前を生み出したと言われています。
クソゲー=値崩れするというわけではない
クソゲー=人気がない=値崩れしてワゴンセールで叩き売りされる
というイメージがあります。
しかしワゴンセールで特売になっているゲームが必ずしもクソゲーというわけではありません。ゲームの市場価格は需要と供給のバランスで決まります。
どんなに人気ゲームでも需要を超えた供給過多になってしまうと店頭で売れなくなるため値崩れになってしまうのです。
もちろん前作まで大人気で、新作も期待されていたゲームが発売後にゲームとしての評判が悪いと店頭での売れ行きが鈍ってしまい値崩れすることもあります。
近年ではPS4のゲームもオンラインでダウンロード購入することが一般的になってきましたので、無理に店頭に出荷しなくなったため店頭の値崩れは以前と比べて少なくなっています。
【PS4/PS3/PS2/ニンテンドースイッチ】おすすめクソゲー・バカゲー2020年版
【PS4】ファイナルファンタジー XV
ファイナルファンタジー XV(amazon)
ファイナルファンタジーシリーズで初めてオープンワールド形式を採用したタイトルであり、PS4で発売されたナンバリング最新作です。
天候や時間経過、風の動きなど、リアルタイムで描かれており、まさにファイナルファンタジーの世界を生きている体験が味わえます。
[画像出典:amazon]
発売当初は評価が低く、クソゲーといってもいいほど酷評が目立ちました。
クソゲー評価の多くはバグの多さが原因だったのですが、発売以降アップデートを重ねることで大幅に解消されており現時点では、クソゲーとはいえない、かなり普通に遊べる状態になっています。
クソゲー評価を大きく挽回した珍しいタイトルです。
【PS4】GUNDAM VERSUS
GUNDAM VERSUS(amazon)
発売当時のAmazonレビューは★2でしたが、その後★3までに戻したタイトルです。
実勢価格は1000円程度と破格の安さであり、その割には結構普通の遊べます。
[画像出典:amazon]
アーケード版のバーサスシリーズとはタイトル名は同じでも中身は別物なのですが、普通にガンダムゲームとして遊べば普通に楽しい。
アーケード版からの期待が高かっただけにオリジナルファンからの支持を得られなかったのが評価が分かれた原因です。
【PS4】NEWガンダムブレイカー
NEWガンダムブレイカー(amazon)
PSVITAで人気となったガンダムブレイカーシリーズの最新作。PS4で発売された「Newガンダムブレイカー」は発売前からかなりの期待が高かったゲームでした。
開発チームにすると「新しいチャレンジをしなければならない!」
というプレッシャーがあったのかもしれません。
従来の機能から大きく変更した結果、ファンからの反感を買ってしまいました。実勢価格もかなり安くなっているので、ガンダムブレイカーを全く知らない人なら楽しめるかもしれません。
【PS4】クローズ BURNING EDGE
クローズ BURNING EDGE(amazon)
喧嘩番長のゲームシステムを使った人気漫画クローズのゲーム版です。
喧嘩番長のクローズ版というだけで原作ファンならかなり期待してしまうゲームですね。
[画像出典:amazon]
評価が分かれたのは「グラフィックの低さ」「バグの多さ」「雑魚バトルの退屈さ」といった点。発売当初はアマゾンは★2平均でしたが、現在は★3まで回復しています。
【PS4】ファークライ ニュードーン
ファークライ ニュードーン (amazon)
最新作ファークライ5のその後の世界を描いたシリーズの中でもスピンアウト的なタイトルとして発売されるのが、
ファークライ ニュードーンです。
核戦争後の世界を描いたゲームなので
荒廃した、さびれたfalloutシリーズのような世界かと思いきや
[画像出典:amazon]
ピンク色に染められた建物や
[画像出典:amazon]
おかしな野生動物など、普通のゲーム会社では絶対に企画が通らないだろ!
とツッコミを入れたくなるような
ちょっと変な世界観になっており、
PS4における新時代のバカゲー
としての素質を感じさせてくれます。
ファークライ5 (amazon)
前作「ファークライ5」も、いろいろな遊び方ができたのと、世界観設定も普通のゲームとは違った「バカゲー臭」を醸し出していたのですが、
[画像出典:amazon]
ファークライ5は、まだファークライシリーズとしてナンバリングタイトルとして守るべきモノがあった一方で
スピンアウト作品であるファークライ ニュードーンは、
何か吹っ飛んでしまったくらいにバカゲー臭(=褒め言葉)がプンプンします。
バカゲー好きとしては2019年、見逃せないタイトルになりそうです。
【PS4】JUDGE EYES (ジャッジ アイズ) :死神の遺言
JUDGE EYES (ジャッジ アイズ) :死神の遺言 (amazon)
龍が如くのゲームシステムを
キムタクこと、木村拓哉さんが演じたら・・・
頭の中で考えてみても、実現なんて無理だな
と終わってしまいそうな事を実現してしまった
ゲーム史に残る凄い作品です。
ファンの間では「キムタクが如く」とも呼ばれていますが
木村拓哉さん本人が絶対にやらないような事も、ゲーム内のキムタクにやらせてしまう事ができるという
近年稀にみる真面目につくったバカゲー(=絶賛に値する褒め言葉)
といえる作品です。
ゲームシステムは龍が如くままなのでハズレなく安心して遊べますし
まだ遊んでいない人は、絶対にプレイして欲しい作品です。
▼劇的進化を遂げた「マフィアシティ」シリーズ最新作▼
【PS4】地球防衛軍
地球防衛軍5 (amazon)
バカゲーとは
=人によって評価が分かれる
=そんなに本数が売れない
=続編がつくられない
という事もあり続編が作られる事って少ない印象があるのですが
PS2で誕生した、2000年以降のバカゲー大賞が開催されるならば、必ずノミネートされるであろう作品が、PS4で第5作品目が発売された「宇宙防衛軍」です。
SIMPLE2000シリーズ Vol.31 THE 地球防衛軍 (amazon)
PS2で登場した時は
宇宙防衛軍になって、地球を侵略してくるエイリアンを打ち倒すゲーム
ただそれだけのバカゲーでしたが
PS4では本格的なシューティングゲームに進化し
バカゲーも本気で開発すると、ここまで面白くなる
という新しい世界を切り開いてくれた作品まで昇華しました。
爽快でド派手なエイリアンバトルが楽しめるので
FPSなどシューティングゲームファンにもプレイして欲しい作品です。
巨影都市 (amazon)
ウルトラマン、パトレイバー、エヴァンゲリオン、ガメラ、ゴジラなど
生きた脅威から、生き残りを目指すサバイバルアドベンチャー
まぁ、そんなゲームあったら面白いかも!?
でも、実際に作らないよね
え!?作っちゃったの!?
的なバカゲーとしての素質満載の作品です。
絶体絶命都市4Plus -Summer Memories– (amazon)
開発したのは絶体絶命都市をつくったグランゼーラ社
巨影都市も絶体絶命都市とほぼ同じゲームシステムが採用されています。
評価が大きく分かれた事により、巨影都市の続編「巨影都市2」の可能性は不明ですが、一度はプレイしておきたい作品でしょう。
【PS4】7 Days to Die(セブンデイズ トゥーダイ)
7 Days to Die (amazon)
個人的にはゾンビゲームの多くは
バカゲーとしての潜在的な可能性があると思うのですが
そんな数多きゾンビゲーの中でも、圧倒的に中毒性が高いのが
こちらセブンデイズ トゥーダイです
オープンワールドゲームで、7日間周期で襲ってくるゾンビから
1日もながく生き残るというだけ
ただ、それだけを目的にしたゲームなのですが
そのために必死になってサバイバルし続ける事が楽しいんです。
残念ながら日本版が発売されていないため海外版でのプレイとなりますが、日本のPS4本体でも動作しますし、英語ができなくても、プレイにそれほど支障はないので、一度、プレイして欲しい作品です。
【PS3】龍が如く OF THE END
龍が如く OF THE END (amazon)
ゲームの歴史においてもっともバカゲーが少なく、生まれにくかったのがPS3かもしれません。
つまり、それだけ真剣にゲームを作っていた!
という裏返しでもあるのですが
バカゲーをつくるくらいの遊びココロが欠けていた時代
と言い換える事もできると個人的には思うのです。
そんなバカゲー冷戦時代に、かなりの冒険をした作品が当時、PS3でも大人気シリーズまで成長していた龍が如くのスピンアウト作品龍が如く OF THE ENDです。
[画像出典:amazon]
オリジナル設定完全無視、龍が如くの世界がゾンビで溢れらたら・・・
という、またしてもバカゲー要素のひとつゾンビをテーマにした
豪華なバカゲー(=褒め言葉ですよ)に仕上がっています。
ゾンビ相手ゆえに、従来の龍が如くの面白さの真髄である格闘アクションとしての龍が如くではなく
武器を使ったアクションに変更された事もあり、
アクションパートは評価が分かれるところですが
ストーリー展開はかなり楽しめるので、まだプレイしていない方にはオススメです。
最近、過去の龍が如く作品のPS4リマスター化が進んでいますが
ぜひ、リマスター化して欲しい作品のひとつでもあります。
龍が如く4 伝説を継ぐもの (amazon)
【PS3】TOKYO JUNGLE (トーキョージャングル)
TOKYO JUNGLE (トーキョージャングル) (amazon)
プレイステーションプラットフォームにおけるバカゲーを牽引してきたのは
誰でもないソニーさんであり、その勢いは
PS2の時代に開花した印象を個人的に持っているのですが
PS3になると、すっかりその影を潜めてしまいました。
そんな中でも面白い企画にチャレンジしたのがPS3で発売された
です。
人間がいなくなった世界を舞台に
残された動物になってサバイバルしていくという
こちらも、ゲームの企画としてはありえないほどバカゲー臭満載(=褒め言葉)の作品に仕上がっています。
[画像出典:amazon]
象やクマになってサバイバルするのは、なんとなく理解できるのですが
プレイヤーはポメラニアンを選択してサバイバルすることもできるあたり
かなり楽しめる作品になっています。
【PS2】蚊
蚊 (amazon)
世界一短いタイトルのゲームとしても有名なのがPS2で発売された「蚊」です。
プレイヤーは蚊になって、人間に気づかれないように血を吸うという
アクションゲームなのですが、
プレイヤーのターゲットとなる「山田家」の人間は個性豊かなツワモノばかり。
蚊の気持ちになってゲームをプレイするなんて
考えた事もなかったのですが
蚊2 レッツゴーハワイ (amazon)
1作品目が結構売れたということもあり、続編も作られました。
この頃のソニーはとれもチャレンジ精神に溢れていて
FANTAVISION (amazon)
花火をパズルゲームにしたファンタビジョンや、
しばいみち(amazon)
マイクを使って芝居をさせるという、これまでなかった「しばいみち」というゲームや
くまうた (amazon)
演歌を歌うクマが主人公の「くまうた」など
いまでは考えられないようなゲームを次々と発売していました。
【PS2】シーマン2 ~北京原人育成キット~
シーマン2 ~北京原人育成キット~ (amazon)
マイクを使って、ゆるキャラのシーマンというおっさん化した謎の生き物を育てていく、ドリームキャストで大ヒットしたシリーズの最新作もPS2で登場しました。
その後、ニンテンドーDSにマイクが内臓された時点で
続編が出るか!?
と期待していましたが結局、続編は現れず
このPS2版でシリーズが止まっています。
スマホゲームおすすめバカゲーランキング
家庭用ゲームだけでなく、最近はスマホゲームでも愛すべきバカゲーが続々と配信されていますので、その中からいくつかおすすめのアプリをご紹介します。
ザ・アンツ|アリの巣づくりシミュレーションゲーム【PR】
アリ塚=城をつくろう
アリ一族を増やそう
王国の繁栄のためには、やっぱりアリの数が全てです。
アンツでは、とにかく多くのアリを増やすことが重要となってきます。仲間を増やして、外敵に抵抗しながら、資源も獲得して、さらに王国の影響力を高めていきましょう。
強力なアリ軍団をつくろう
他のアリ軍団と同盟を結成しよう
ザ・グランドマフィア|ドラマティックRPG【PR】
ストーリーが面白い
「グランドマフィア」をインストールして起動した直後から怒涛のストーリー展開が始まります。
フル3Dによるドラマチックなストーリーが展開していくのです。
ボイス付きで「グランドマフィア」の世界を盛り上げてくれます。
グラフィックが美しい
フィールド上でもCGで描かれたキャラクターたちによる日常的な会話による箱庭ストーリー展開が楽しめます。
50万文字超のシナリオが用意されているので、映画を見ているような感覚です。
ストラテジーゲームとして面白い
「グランドマフィア」はストラテジーゲームとしては「マフィアシティ」から圧倒的な進化を遂げています。
バトルシーンもストラテジーゲーム感がでており、仲間を集めて強化、編成することで戦略性の高いバトルが楽しめます。
世界が広い
「グランドマフィア」の世界の広さはかなり巨大です!
膨大な世界で他の勢力と抗争を繰り広げながらマフィアのトップを目指していきます。マップを見やすくするための工夫もされているので遊びやすくなっています。
恋愛ゲーム要素あり
別の恋愛ゲームが「グランドマフィア」の中に収録されているのでは?
と思うくらいに恋愛ゲーム要素が充実しています。
グランドマフィアでは彼女の好感度を上げるために、いろんなミニゲームをやるのですが、かなり作り込まれており楽しめます。
まとめ
時代を超えて記憶に残り愛され続けるゲーム
それがバカゲーだと思うのですが
近年はゲーム開発費の高騰化により、
ハズすと(=売れないと)、会社が傾くくらい
ゲーム開発って大きくなってきている気がします。
そうなると、定番のシリーズ作品など、売れる事がある程度見込めるタイトルしか作れなくなってしまうのは仕方ないのかもしれませんが、それって新しい遊びやエンタメが生まれにくくなっているような気がするのです。
バカゲーが登場する時代って、ゲーム業界自体に活気があって
ゆえに、誰もが新しい遊びやエンタメにチャレンジしようとしている時代とも言い換えられると思うのです。
時代が変わっても、ぜひバカゲーにチャレンジし続けて欲しい!
ゲームが大好きゆえに、そう願ってやみません。