今回の記事は
・新卒、第二新卒からゲーム業界に就職したい
・異業種からゲーム業界に転職したい
といった人に役立つ記事になっています。
筆者はゲーム業界でも10年以上に渡って最前線で仕事をしてきました。
その結果、ゲーム業界については極めて精通しています。
その経験を踏まえて、これからゲーム業界への転職、就職を目指す皆様のお役に少しでも立てれば幸いです。
開発職、クリエイター職、エンジニア職、営業職など広くカバーできるように書いていますので参考にしてください。
【結論】ゲーム業界におすすめの転職サイト、転職エージェント
最初にゲーム業界に転職をする上でおすすめの転職サイト、転職エージェントをご紹介します。
転職エージェント
広告はほとんど見かけませんが、実は超有名な転職エージェント。キャリアアップを狙う人、JACしかない案件も多く、転職を成功させたいなら登録必須です。
リクルートが運営。登録することで様々な転職エージェントからオファーがもらえる大手から中小、さらに個人の転職エージェントまで、多数のエージェントが登録している転職エージェントのポータルサイト。転職エージェントとのコネクション作りには最適です。
TVCMでも見かけるメジャーな転職エージェント。大手ゆえに案件も多く、広い年代をカバーしており、エージェントの平均的な質も高め。事実、登録している人も非常に多いです。
転職サイト
求人数、登録者数ともに国内最大級の転職サイトです。20代から30代の未経験の求人が豊富。掲載されている7割が中小企業の求人であり、大手転職サイトにはない、規模の小さいゲーム会社の案件がこっそり掲載されていることも。
昔からIT、ゲーム業界の掲載が多いのがGREEN。自分から応募しなければならず、かつ企業の公式サイトの求人ページに掲載されている内容そのままだったりすることもありますが、まとめサイトとして結構、使えます。
エンジニア、クリエイター特化型転職エージェント
大手転職サービス「マイナビ」が運営するクリエイター特化型転職サービスです。特化型ゆえに手厚いサポートが受けられます。「XXXX案件でプログラマーが必要」といった人材スキルを指名する形でエージェントが動くため、年収アップも期待できるエージェントです。クリエイター職なら登録必須です。
エンジニア職に強い転職エージェントです。ゆえにサポートしてくれるアドバイザーもエンジニア業界をよく理解しており、ただの紹介窓口ではなく深く相談できます。
【転職活動の基礎知識①】転職サイトと転職エージェントの違い
ところで、転職サイトと転職エージェントという話が出てきましたが、何が違うのか?あまり理解せずに転職活動をしている人も多いかもしれません。
その違いについて整理しておきましょう。
転職サイト
アカウント開設後、掲載されている案件に応募し、求職者は企業と直接やりとりをする。面接の調整も、給料交渉も、全て自分でやらなければならない。
転職エージェント
転職エージェントと面談して、転職エージェントがあなたに代わって企業に売り込んでくれる。面接日程の調整も、給料交渉も全部転職エージェントがやってくれる。
場合によっては、そもそも募集枠がなかった企業からあなたのためにポジションを作る交渉をする転職エージェントもいる。
実は両者には大きな違いがあります。ゆえにメリット、デメリットもありますので、後ほど詳しく説明しましょう。
【転職活動の基礎知識②】転職サイトや転職エージェントは複数登録をしよう
転職サイトや転職エージェントは一つ登録して終わらせていませんか?
転職活動の常識としては複数登録が必須なのです。
その理由は次のようなことが挙げられます。
・転職サイトや転職エージェントで抱えている案件は同じではない(非公開求人)
・特定の転職エージェントが独占で請け負っている求人案件がある
・転職エージェントは個々で独自のコネクションを持っており、同じ企業へのエントリーでも転職エージェントが違うだけで書類突破率が異なる
転職サイトごとで掲載案件が違うのは理解できそうですが、非公開求人というのが非常に大きいのです。
例えば
・新しいゲーム会社を設立する
・海外のゲーム会社が日本市場を検討している
・新作のゲームタイトルのメンバーを集めたい
このような場合、あらゆる転職サイト、転職エージェントに人材獲得を依頼することで人材は集まりやすくなりますが、一方でこれらの情報がダダ漏れになってしまいます。会社としてはそれは避けたいので信頼おける転職エージェントに絞って人材獲得の依頼をすることが多いのです。
転職サイトにも同様のことがいえます。
企業側からすると様々な転職サイトに掲載することでお金がかかりますので、実績があるサイトに絞るという考え方はごく普通のことなのです。
よって転職サービスを使う我々は、特定の転職サービスの登録だけでは情報を収集しきれません。必ず複数の転職サイトに登録するようにしましょう。
まとめると次のようになります。
転職サイト | 転職エージェント | |
求人への応募 | 自分 | エージェント |
面接調整 | 自分 | エージェント |
年収調整 | 自分 | エージェント |
勤務交渉 | 自分 | エージェント |
内定調整 | 自分 | エージェント |
業界情報 | 公式サイト上の情報に限定 | 内情まで教えてくれる場合も |
職務経歴書レビュー | なし | あり |
模擬面接対策 | なし | あり |
非公開求人 | なし | あり |
ポジションメイキング | なし | あり |
合否結果回答 | なし | あり |
転職エージェントは、あなたの代理人であり、あなたのセールス営業担当であるため、企業があなたの採用を最後の最後の段階で悩んだ場合の、最後の一押しとしての営業交渉をしてくれる場合もあります。
この一押しが採用の決め手として効く場合もあるため、転職サイトとは大きな違いですね。
最初に登録するべき転職サービス
まず最初に登録する転職サービスを選ぶとするならJAC Recruitmentか、キャリアカーバーがおすすめです。
なぜなら、登録することで様々な転職エージェントに出会うことがで、転職エージェントごとに、そこでしか入手できない価値ある情報を入手できるからです。
個人的には両方とも登録して活用していましたが、この2つは情報が個性が異なる転職エージェントが多数在籍しており、転職活動をするなら登録必須と言えます。
【転職活動の基礎知識③】転職サイトや転職エージェントが無料で使える理由
求職者にとって転職サイトや転職エージェントの利用は無料です。
これだけのサービスを受けられるのに無料なのは訳があります。
転職サイト
転職サイトに求人情報を掲載するための掲載料を企業が支払っています。いわゆる広告出稿です。
転職エージェント
企業が希望する人材を転職エージェントが探してくることで成果報酬を支払います。年収の1/3くらいが支払われる報酬の相場となります。
転職サイトはあくまでも広告掲載ですから掲載料は基本的に定額です。しかし転職エージェントは採用する人材の年収によって支払われる成果報酬金額が異なるため、年収の高い人ほど転職エージェントから喜ばれる傾向にあります。
【転職活動の基礎知識④】転職活動の流れ・プロセス
転職エージェントについて、まだよくわからないという方のために登録から採用までのプロセスをご説明しましょう。
まとめると次のようになります。
・Webから応募
転職エージェントにサイトに登録します
・転職エージェントと面談
連絡が来たエージェントと面談します。
どのような企業、職種、条件などのヒアリングが主な目的になります。最近はZOOMなどのオンライン面談が主流です。
・案件紹介、ポジションメイキング
求人案件が存在しているなら案件に応募できます。もし希望するゲーム会社に求人がない場合でも転職エージェント次第では探りを入れてくれる場合もあります。ここの探りを入れられるだけのコネクションがある転職エージェントに出会えるかも転職活動を成功させるための秘訣です。
・応募
履歴書、職務経歴書を作成して転職エージェント経由で申し込みます。希望すれば転職エージェントから書類作成に当たりアドバイスをいただけます。
・書類選考
転職エージェント経由での応募は実質的な書類選考がある場合と、ない場合があります。基本的に「書類選考はある」のですが、応募する企業にとって信頼と実績ある転職エージェントからの紹介なら書類選考がなく「とりあえず会ってみよう」となる場合も多いのです。これは転職サイトにはないメリットです。
・面接
面接を複数回行います。面接に同席する転職エージェントもいますし、面接終了後に企業側に対してすぐにフォローをしてくれるのも転職エージェントを利用するメリットです。
・オファー
企業から年収などの条件提示をもらえます。もし条件に不満がある場合は転職エージェントが交渉してくれます。
・内定
内定が出るとこの時点で基本的に転職エージェントの役割は終了です。ただし、ここで得た転職エージェントとの繋がりは次の転職を考えるときにも活用できるため、今後のキャリアにおいて相談相手となってくれる場合があります。
ゲーム業界の転職は転職エージェント選びが重要
転職エージェントを利用するメリットは大きいのですが
一方で転職サイトと違って転職エージェントは「人間」ですから、世の中には様々な「人間」がいます。
つまり、転職エージェントだからといって必ずしも転職エージェントとしての役割を果たしてくれる人間ばかりではなく、中には使えないエージェントも存在します。
【転職活動の基礎知識⑤】転職エージェントにはデメリットもあり
転職エージェントを活用するデメリットについて解説します。
デメリットとは転職活動の成果は転職エージェントの能力に依存するという点です。
転職エージェントは企業に対するあなたの代理人ですから
・営業力
・フットワークの軽さ
・企業とのコネクション
・企業による転職エージェントの評価
なども転職活動に影響します。
つまり、営業マンとして優秀か、無能かがあなたの転職結果に少なからずとも影響するという訳です。
ですから転職エージェントを使う上で、転職エージェント選びは重要なのです。
【転職活動の基礎知識⑥】転職エージェントは信頼おける大手を選ぶ
転職エージェントには個人、または小規模で動いているエージェントも存在します。
色々なエージェントと会って、使ってみた経験からすると
大手のしっかりしている転職エージェントにお願いするべきです。
なぜなら、
・大手ゆえの組織としてのコネクションがあり
・大手ゆえに転職エージェントの能力のばらつきが少ない
・転職エージェントの能力に問題がある場合は担当変更もしてくれる
といったメリットがあるためです。
個人や小規模の転職エージェントの場合は、エージェント個人の世界に制限されます。もちろん優秀な個人のエージェントもいますが、確率論からすると大手の信頼おける転職エージェントにお願いするのが無難です。
ゲーム業界転職でみんなが利用している転職エージェント厳選5つ
ゲーム業界への転職を目指す上で、多くの人が利用している転職エージェントを厳選してご紹介しましょう。
JAC Recruitment
広告はほとんど見かけませんが、実は超有名な転職エージェント。キャリアアップを狙う人、JACしかない案件も多く、転職を成功させたいなら登録必須です。
キャリアカーバー
リクルートが運営。登録することで様々な転職エージェントからオファーがもらえる大手から中小、さらに個人の転職エージェントまで、多数のエージェントが登録している転職エージェントのポータルサイト。転職エージェントとのコネクション作りには最適です。
DODA
TVCMでも見かけるメジャーな転職エージェント。大手ゆえに案件も多く、広い年代をカバーしており、エージェントの平均的な質も高め。事実、登録している人も非常に多いです。
マイナビクリエイター
大手転職サービス「マイナビ」が運営するクリエイター特化型転職サービスです。特化型ゆえに手厚いサポートが受けられます。「XXXX案件でプログラマーが必要」といった人材スキルを指名する形でエージェントが動くため、年収アップも期待できるエージェントです。クリエイター職なら登録必須です。
レバテックキャリア
エンジニア職に強い転職エージェントです。ゆえにサポートしてくれるアドバイザーもエンジニア業界をよく理解しており、ただの紹介窓口ではなく深く相談できます。
【転職活動の基礎知識⑦】ゲーム業界は未経験でもなんとでもなる
ところで、ゲーム業界未経験、または異業種からゲーム業界に転職を考えている人にとって、未経験でも転職は可能なのか?気になると思います。
結論から申し上げると
「ゲーム業界は未経験でも転職可能です」
プログラマーなどスキルが必要な職業はありますが、ゲーム業界未経験でもプログラミング能力があれば転職は可能です。
グラフィック、デザイナー、営業職などあらゆる職業でゲーム業界以外からの転職してくる人は多いからです。
ゲーム開発、ゲームビジネスの経験も重要ですが
・ゲームが好き
・色々なゲームを遊んだ経験がある
・ユーザー目線でゲームを語り判断できる
・ゲームに関わりたいという気持ち
これらが揃っていれば、未経験でも転職できる可能性はあります。
むしろ長年ゲーム会社で働いてきて、ゲームが本当に好きな人がどのくらいいるのだろうか?
と感じるほど、ゲーム業界で働いている人ほどそれほどゲームが好きではない人が多いのです。ゆえにゲームが好きで仕方ない、という熱い想いは武器になります。
一歩踏み出す勇気が大切
ここまで読んで頂いたら、あとは転職エージェントに登録するだけです。
登録は5分もかからないですし、登録してみて気になる案件がないなら、しばらく放置しても構いません。まずは一歩踏み出す勇気が大切です。
今回ご紹介した転職エージェントについて、改めてまとめておきます。
まずは1つ(できれば複数登録推奨です)登録して、ゲーム業界の情報収集から始めてみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回の記事が皆様にとって良いきっかけになれば幸いです。